クソ僻地に行く学生がやるべきたった5つのこと(前編)

はじめに

あなたもこんな経験があるでしょう。
「環境情報合格した!春からSFC生です!」「クソ僻地に行くのつらい……」「夢は世界中の子供たちに教育を提供すること。 起業/世界一周/Keio Univ. Shonan Fujisawa Campus/コミュニティ」「クソ僻地ってなんだよ長万部なめんな」「SFC?なにそれ」
そんなあなたも、以下に挙げるたった5つのことを実行するだけで、時間とお金に余裕ができるだけでなく、心も豊かになるのです。

1.入学する前には下見しておく

あなたがまだ入学手続きを完了していないのであれば、すぐにキャンパスに行ってみるべきです。いえいえ、日吉ではありません。試験会場は日吉だったかもしれませんが、あなたが今後通わなければならないのはそこではないのです。
入学式という、慣れないスーツで長時間座らされたあげく良くわからない歌を後ろからがなり立てられる行事が終わってしまえば、もう日吉に行く機会は当分ありません。
僻地の授業を取らず日吉で単位を稼ぐ決意を2年目からすれば別ですが……


あなたが一般入試で、かつ滑り止め第n志望でここに入るならば、キャンパスの外観はおろか最寄駅すら知らないかもしれません。


そう、最寄駅です。


あなたが東京都区部横浜市などに住んでいるのであれば、多くの場合最寄駅までは歩いて15分とか、自転車で10分でしょう。
しかし僻地にはそのような常識は通用しません。
最寄駅は、あくまで「1番距離が短い所にある駅」です。

湘南台からバスに乗ることになるでしょうが、くれぐれも車内で本を読んだりしてはいけません。
紙コップの飲み物などもってのほかです。―ふたがついていないのであれば。


ちょっと待った!!! 「慶応大学」で降りてはいけません。
休日ならここが終点ですから嫌でも降ろされますが、平日はここが終点ではないのです。
次の「慶応大学本館前」で降りましょう。罠は至るところにしかけられています。


現代的な建物が見えてきました。

騙されてはいけません。コンクリート打ちっぱなしです。四半世紀の雨風で汚れやひびさえあります。


またこの階段が曲者です。

高さはそれほどないくせに、一段一段の幅が広い。
ストライド走法でないと駆けあがれないです。


上にあがったら、右手の建物に入りましょう。ここが本館(α館)です。
キャンパスの構内図があるので、めちゃめちゃわかりづらい命名法のプログラマに文句言いつつ位置関係を確認しましょう。

「θ館(しーたかん)」を把握して、建物の前まで行ってみたら、あとはお好きにどうぞ。
と言っても特に見るべきものはないと思いますが……

生協が開いていたら冷やかしてみても良いかもしれません。


夕方になると小田急は混んできます。その前に離脱しましょう。


ちなみに平日の15時以降でないと「本館前」からバスは発車しません。下の「慶応大学」まで歩いてください。
ほら、手前で降りるなと言ったわけがわかるでしょう……


おっと。バス停で待っている間、するべきことがあります。
運賃の用意です。

そんなこと車内ですれば良いじゃないか。 そう思われるかもしれません。

しかし、1時間前の常識は今の非常識。同じ路線なのに、駅に帰るバスは運賃前払いなのです。


変ですね。


おとなしく210円か、チャージされてるSuica/PASMOを用意しましょう。
中高生の帰宅ラッシュとかぶらなければ良いですね。


さあ、どうでしたか。

「こんなところに4年間も通えない」


そう思った方は、授業料を払わない方が、もしかしたら、よいかもしれません。


あるいは、そのような人こそがむしろSFCに来た方がよいのかもしれません。


そして、入学手続きを完了した人。


むろん、ガイダンス期間に遅刻するようなことがないよう下見する、これは大事なことでしょう。


ただ、入学式翌日の晴れやかな気分で初めて僻地に触れた方が、もしかすると、よいのかもしれません。

「家を買ってしまった人は絶対見ないでください」