0日目(3/5土曜日)

札幌駅へ

泊まっていたホテルが北18条駅と北13条東駅の中間っていうところにあったので、北18条から地下鉄南北線真駒内行き初電(6:06)に乗ってさっぽろ駅に向かう。下りの初電がもっと早ければ麻生まで乗って新琴似から札沼線に乗るのだが、接続が無理なので仕方がない。

今日はまだJRのフリーパスを使わないので、とりあえず地下鉄のドニチカきっぷを買っておく。土休日専用のフリーきっぷ(名古屋市営のドニチエコきっぷみたいな感じ。さすがに専用券売機はなかったが)で、平日の1日乗車券が830円のところ520円なので、まあお得かな。

札沼線学園都市線)531M 石狩当別行き 札幌(6:20)〜石狩当別(6:59)

学園都市線初電(石狩当別浦臼行きに接続)列車が札幌6:20発だったので、直前に行って席があるかちょっと不安であったが、札幌駅ホームに出てみたら6両でかなり席が残っていた。(半自動ドア)オールロングではなく編成先頭の人がいないデッキ付き転換クロスに席をとったので寒くもなく、快適。

篠路で5人くらい降りていったのが少し意外であったが、この辺は十分札幌都市圏といえるのだろう。石狩太美で上りホームにけっこう待ち客がいるのを尻目に、石狩当別2番に到着。

札沼線学園都市線)5423D 浦臼行き 石狩当別(7:02)〜石狩月形(7:35)

石狩当別では島式向かいの3番新十津川方にキハ40の2両が停車しており、先頭ドアから真っ先に乗り込んだ。だんだんと鉄オタが乗り込んできたと思っていると、係員がホームの移動禁止合図器を操作したのが見えた。まさかと思っていると、単行で石狩当別を発車したのだった。時刻表からすると、どうも石狩月形6:19〜6:52石狩当別が2両で来て、石狩当別3番で解結して折り返しするようだ。



10人ちょっとで石狩当別を発車したキハ40単行は、北海道医療大学石狩金沢で一般客を一人二人と降ろしつつ、あとはほぼ降車もないまま石狩月形に到着。札幌で買った乗車券3枚(分割する意味はほぼない)をワンマン運転士に出す厄介な自分と、一般客か鉄オタか判然としない男性が降りるのみで、駅員と運転士のスタフ授受が終わるとほどなくして発車。待合室で見ていると、駅員氏が発車標を浦臼行から新十津川行に裏返して役務室に戻っていった。

札沼線学園都市線)5425D 新十津川行き 石狩月形(8:40)〜新十津川(9:28)

次の列車まで1時間暇なので、とりあえず駅前を散策するも、行くあてもなく駅に戻る。なぜ最初から札幌6:59発の537M〜5425Dに乗らないかというと、石狩月形JR北海道で唯一「直営駅・業務委託駅みどりの窓口がない」駅であり、常備券での発売を行っておりそれを買うためである。

ただちょうど数日前に「石狩月形で駅員が撮影禁止場所から撮影の鉄オタを叱った」というツイートを目にしており、ビビリながら窓口へ。前日に札幌で「新十津川石狩月形」は買っていた*1ので、「石狩月形新十津川」「石狩月形新琴似」を買って当日の実乗車に充てようと考えていた。しかし常備乗車券の在庫は石狩当別方面の3種類しかなく、新十津川までのものはもうなかった(「新十津川まではもうありませんから」と念を押されてしまった)。補充券で乗車券を売らなくなったのはしょうがないので、「石狩月形新琴似」と硬券入場券を買っておく。


8:17頃、5425Dが到着。交換待ちで20分ほど停車するので、鉄オタがわらわらと出てきた。自分は同族嫌悪で「改札外に用(きっぷ買うとか外出るとか)がないのに途中下車印だけもらう」のすら許せなくなってきているのだが、まあ仕方がない。当然ボックスは埋まっており、車端のロングシートにおさまる。8:34頃に浦臼始発の上りが到着し、駅員氏がスタフを上りから受け取って5425D運転士に渡すところなどは一応見学にホームに出た(自分が嫌になってくる)。


また車内に戻っていると、8:40の発車間際にホームから鉄オタと駅員氏が言い争いながらドアまで来て、ドアを挟んで車内とホームで言い争っている。よっぽど「言い争いたいならホームでやれよ!」と鉄オタに言ってやりたかったが、運転士は何も言わずドアを閉めて定発させたのでもしかしたら最近よくあることなのかもしれない。オタは「あなたの言い方で子供が怖がっているじゃないですか」などと言っていたが、子供を出汁にするのはどうなのかね。だいたい某駅での実体験からすると、小学生は何度言っても踏切の直前横断をするし遮断竿に手をかける。子供ほど強く言わなければ危ない人種はいない。まあもしかしたらあの場で一番「怖がっていた子供」だったのは小学生ではなく、言い争っていた奴だったのかもしれないが……


豊ケ岡で鉄オタが3人乗ってきたりと葬式鉄*2がちらほら乗り降りするものの、ほぼ全員が鉄オタのままで新十津川着。事前にネットで見た通り、駅前にある病院の保育所から園児が出迎えに来ていて、ポストカードをもらう。折り返し9:41発の5426Dの見送りまで園児が元気よく声を上げているのを見るのは和むものである。乗ってきた乗客の半分くらいは折り返しに乗って帰り、残りも滝川駅行きのバス停まで向かうなどしていったが、自分は新十津川町の歴史を知りたい*3ので資料館などの情報を探す。


しかし、開拓記念館も新十津川物語記念館も冬季休館…… しかたがないので、10分ほど歩いて10時から開いている物産館へ。物産館目前の横断歩道で滑って転んですねをしたたかに打ち付けた痛みをいやしつつ、10時半開店の食堂*4で「メガ」カツカレーを頼む。

これで980円ならそれなりに良心的。まあ普通のカツカレーでも割とコスパよさそうだったが。


ゆっくり食べても時間が余ったので、新十津川橋を渡って「金滴酒造」に行き、300mLの瓶を求める(本当はカップ酒が良かったのだが品切れだった)。12時半前に駅に戻ると既に3人鉄オタが来ていたが、ホームや駅舎を撮るのに忙しそうだったので自分はこっそりと待合室で日本酒を呷る。瓶から直接飲むのはかなりやばい絵だが。12:37の下り到着直前に待合室とホームの間をぶらぶらしていると、雪の中にサッポロ黒ラベルの350mL缶が2本埋められているのを発見…… さすがに戻しておいたが。


12:41頃折り返しの乗車開始でキハ40-402(朝石狩月形で交換した車両)に乗り込む。結局20人ほどで新十津川発車。

札沼線学園都市線)5428D 石狩当別行き 新十津川(12:59)〜石狩当別(14:21)

豊ケ岡でまた3人乗ってくるなどしたが、ちょうど全員座れるレベルで北海道医療大学まで推移。新十津川から接続の576Mは北海道医療大学始発なので、それを知っている鉄オタが8人ばかり北海道医療大学で降車。折り返し用のホームには既に731系の3両が止まっており、ぞろぞろとそちらに流れていくのを見ながら終点の石狩当別まで乗車。


石狩当別では3番に到着し、折り返し浦臼行きのサボに付け替えられた。隣の2番には731系3両が停車中なのだが、これは14:17〜15:00と33分も石狩当別に停車する577M北海道医療大学行きである。押しボタン式半自動ドアなので、ずっと「ドア横のボタンを押して〜」と自動放送が流れており、大変うるさい。この列車は14:57に終着の581Mから接続を受けるためもあり長時間停車する。乗って待っている人がいないから長時間停車でも良いといえば良いが、北海道医療大学駅が切掛け1線+1線という特殊な構造で浦臼方からと石狩当別方からの交換ができない構造とはいえ、切掛けでないホームでの折り返しもできるようなので、576Mが到着次第交換で出発させてしまえば良いと思うのだが……


そんなことを2・3番ホーム寒空の下で考えていると、1番にさっき見た576Mが到着し、25人くらいが乗り込んで14:34に出発していった。ほどなくして3番から5429D浦臼行が出てはたと気が付いたのは、ここで577Mが出てはとんでもない続行運転になってしまうということであった。結局間隔を考えれば、581Mから接続をとって出るのが合理的なのだ。


14:57に731系3両の581Mが3番に到着し20人以上降りてきたが、577Mに乗り換えたのは若者2人のみであった。この581M列車が折り返し札幌行きになるので、寒空から解放されるためさっさと乗り込む。

札沼線学園都市線)578M 石狩当別(15:04)〜新琴似(15:54)

北海道医療大学行きが15:00に出たのを車内から見送っていると、だんだんと石狩当別からの乗客が乗り込んでくる。といっても1車両5人もいかず、静かに発車。あいの里教育大や篠路で思ったより乗り込んできて、空席がなくなってきたところで新琴似に到着。ここでJRを降りて、きっぷを記念にもらう。新琴似改札担当は新人だったようで、きっぷに代入鋏した方がいいものなのかどうか先輩に聞いていた。


この日は麻生から真駒内南北線、宮の沢から新さっぽろまでの東西線乗りつぶし、余力を残して終わりとした。

*1:新十津川無人

*2:廃止ではないので「お見舞い鉄」あたりが正しいかもしれないが

*3:つい1ヶ月前に奈良の十津川村に行っており、開拓の歴史を見たかった

*4:売店の女性が話を通してくれて数分前に開けてくれてありがたかった