神奈中財政的攻略法その後の状況

お久しぶりです。


2014年4月に消費税率が変更され、交通各社においては運賃値上げやIC運賃の導入など、けっこうな動きがありました。IC運賃についてはJR東日本が「電車特定区間じゃない東京近郊区間ではICがきっぷより安い場合も高い場合もあるよ」というなかなかふざけた面白い設定でいろいろ書きたいことはあるのですが、今回はこのブログで一番()反響があった、神奈川中央交通財政的攻略法 - ゆとりのミカタの記事について、2015年2月現在の状況をお知らせします。

前回の記事の概要

神奈川中央交通(以下神奈中)のバスで通学するとき、月何回以上乗るなら定期を買えばよいのか。210円区間では月に40回乗らないと通学三ヶ月定期も割に合わない

というのが、前回の記事の結論でした。

2014年4月からの変更

2014年4月の運賃改定により、前回検証した湘23系統「湘南台駅西口〜慶応大学本館前」線の該当区間は216円(IC運賃)、220円(現金運賃)にそれぞれ分離値上げされました。

また、定期代も通勤1ヶ月9590円、通勤3ヶ月27330円、通学1ヶ月7650円、通学3ヶ月21800円にそれぞれ値上がりしています。


さて、前回のように、バス特のバスチケット提供額表(PDF)からバス特適用表をつくってみる*1と、通学3ヶ月は月40回乗らないと元が取れないという結果に変わりはなかった。


なお、IC運賃は税率をそのまま転嫁して(200円+税)値上げ率は2.9%だが、定期券代は通勤で1.5%、通学で1.2%に抑えられている*2ということもあり、通学1ヶ月、通勤1ヶ月、通勤3ヶ月はそれぞれ分岐点が1回ずつ少なくなって、それぞれ41回、52回、49回となりました。

chakuwikiの件

chakuwikiの神奈中の記事(神奈川中央交通 - chakuwiki)にこの前の記事がリンク貼られていて、そこから50回以上飛んできているようです。どうも

神奈中は月に32日働く地域の皆様を応援しています

と書いたのが本当に64回乗らないと元が取れないと受け取られたようですが、これは比喩ですよ。

普通に50回ちょっと乗れば元取れます。


リンク(コメント)へのコメントとして

例:240円区間の1ヶ月(3ヶ月)通勤定期は、京王10,500円(29,930円)、立川・西武10,800円(30,780円)で、神奈中・相鉄・江ノ電京急は10,570円(30,120円)。定期代も他の会社と値段水準同じなのは間違いないんじゃね?

とあって、そのとおりだと思うのですが、相鉄の通勤定期は基本的に区間式でなく金額式なので、そこはうらやましく思います(精算も打ち切りでなく乗越しだし)。

*1:前回は紙で自作したのだが今回は普通に表計算ソフトで作成した。なお210円時代のものもつくってみたところ前回は途中で10円ずれていることが判明した。まあ損益分岐点()に変更はないのだが

*2:その分現金運賃としては210円→220円で4.8%! ちなみにですが、関東の私鉄各社も同じようにIC運賃がおおむね3%増、現金運賃が〜8%増、定期代が2%前後のようです