相鉄いずみ野線延伸でSFC通学状況はどう変わるか(0)
はじめに
SFCに通う学生の不満の1つとして、「バスが混む」「バスが高い」というものがあります。
バスをお得に乗る方法はこの前書きました( id:Utori_Z:20121007:1349582854 )が、そこまで劇的に改善するわけではありませんし、この寒い時期にバス列を待つのもストレスが溜まります。
しかし2012年6月、「いずみ野線延伸の実現に向けた検討会」が検討結果を出し(http://www.pref.kanagawa.jp/prs/p486836.html)、湘南台駅からSFC周辺までいずみ野線を延伸する案が発表されました。
これが実現すれば、SFCへの通学状況は大きく変わります。実際どう変化するかを考えてみました。
所要時間と混雑率
まず大きく変わるのが所要時間です。バスはこの約3.3kmの区間*1を公称8分*2としていますが、慶應大学登校日でなく空いている日でも途中2つ3つと停車すれば9分はかかりますし、登校日の2限到着ルートなどは下手をすれば15分くらいかかって慶応大学本館前に着きます*3。
それが鉄道になると、所要時間は5分に短縮されます。また運行本数はピーク時5本/h、オフピーク時3本/hの計画で、現在のピーク時5分〜間隔よりは間が空きますが、相模鉄道の10両編成がそのまま乗り入れるため、定員は1400名と、バスの20倍以上あり、待機列がなくなることを考えれば現在より早くなり、また混雑率は劇的に改善されるでしょう。
交通費
さてここまでは検討会の資料に書かれていることそのままでした。問題は、この区間の運賃、そして定期代はいくらになるのか、ということです。
まず普通旅客運賃についてですが、相鉄は初乗り3km未満は140円、7kmまでは170円という運賃体系をとっています。ただしこれは相鉄本線のみ乗車の場合で、いずみ野線内に跨って乗車する場合は、20円~70円の運賃加算があります。
いずみ中央-湘南台駅に経路がかかった場合は加算運賃が30円であることを考えると、1.9kmの湘南台駅-南大山は170円、3.3kmの湘南台駅-SFCは200円というのが最低ラインでしょう。バスとの競合も考えると、個人としてはもう少し高く*4設定しても鉄道に乗りますが。
しかしSFC生にとってもっと大事なのは定期運賃でしょう。普通運賃はバスと同じでも、定期代はもっと安くなると考えられます。
例えば3.1kmのいずみ中央-湘南台は1ヶ月通勤定期が6050円、通学定期は2110円で、普通運賃200円の30回or11回分で元が取れ、それぞれ約9500円・約7500円のバス定期と雲泥の差があります(特に通学定期!)。
参考までにいずみ野線区間の定期代を掲出しておきますが、湘南台から
SFCの区間に関してはもっと割高な設定をしても良いのではないかと思えるほどです。
区間 距離 運賃 通勤1ヶ月 通学1ヶ月
いずみ野→ゆめが丘 3.3km 220円 6,460 2,320
弥生台→いずみ中央 3.3km 190円 5,840 2,000
南万騎が原→弥生台 3.3km 190円 5,840 2,000
二俣川 →緑園都市 3.1km 190円 5,840 2,000